会長挨拶

ひろげよう神経病理学の愉しみ、つなげよう過去から未来へ

 第60回日本神経病理学会総会学術研究会を2019年7月14日(日)〜16日(火)の三日間、愛知県産業労働センター(名古屋市中村区名駅4丁目4−38)で開催いたします。東海地区での開催は2003年第44回の名古屋市での開催以来、16年ぶりとなります。本学会は今回で60回の節目を迎え、「ひろげよう神経病理学の愉しみ、つなげよう過去から未来へ」をテーマとして掲げました。

 これから神経病理学を志そうとする人達の育成や教育は、本学会の特に重要な使命であり、顕微鏡の向こうに見える世界の魅力を伝え、先達の築いた礎から未来に繋がる萌芽をみつけるきっかけにしたい考え、このテーマを作成いたしました。学会の第1日目には教育セミナーと診断病理セッションが企画され、神経病理学に関する基礎知識全般を習得できる内容になっています。2日目には学生ポスターのセッション、学会の国際化を推進するため、英語の口演とポスターセッションを設けました。3日目には世界神経病理事情 留学生フォーラムを企画しました。

 第2日目の特別講演は、Raymond Escourolle Laboratory of Neuropathology, Pitié-Salpêtrière HospitalのDanielle Seilhean教授に、フランスの神経病理学の歴史と現在についてお話をしていただきます。シンポジウム公募では、多数の企画案をいただきましたが、シンポジウム1として「Braak-prion仮説再考」、シンポジウム2として「オールジャパンでプリオン病の研究推進を」を企画し、神経疾患の病態伸展機序に関わる議論が深まることを期待しております。ホットトピックスとして脱髄疾患に関する2つのテーマ「MOG抗体関連疾患の免疫病態にせまる」、「MS-Natalizumab時代の進行性多巣性白質脳症 (PML) - 脳生検で何を評価するべきか? -」をとりあげました。またワークショップとして「臨床に繋がる・繋げる神経病理」、「精神症状の神経病理」が企画されています。

 第2日目の夜には懇親会を行います。今回も優秀口演賞、優秀ポスター賞を設け、懇親会での授与式を行います。さらに、懇親会の前に本学会のために特別に結成された祝祭管弦楽団による演奏会が開催されます。オーケストラの生演奏を是非お楽しみください。

 日本神経病理学会は、若手の神経病理医を学会として育成・教育することを目的として神経病理認定医制度を昨年度設立しました。教育施設、指導医の申請承認を経て、本年度から神経病理認定医研修の募集と研修が開始されます。第60回の本学会が、新しい時代の幕開けとなり、神経病理学に興味のある学生や研修医、神経病理認定医をめざす医師、あるいはこれから神経病理認定医をめざそうかと考えている若手医師に、神経病理学の魅力を実感していただく機会になることを願っています。

 名古屋駅付近はリニア中央新幹線の2045年開業に会わせて、再開発のラッシュとなっています。アクセスが良好な会場で、愛知医科大学加齢医科学研究所の教室員一同、全国の皆様の多数のご参加をお待ちしております。

教育セミナープログラムシンポジウムテーマ公募のご案内